教育・保育施設等における事故報告集計を読む

こども家庭庁と文部科学省が「令和5年教育・保育施設等における事故報告集計」を公表したので読み解いていきます。

目次
 |「教育・保育施設等における事故報告集計」とは
 |事故報告集計結果の要点
 |事故報告集結果の概要
 |おわりに

|「教育・保育施設等における事故報告集計」とは
教育・保育施設等で発生した死亡事故、治療に要する期間が 30 日以上の負傷や疾病を伴う重篤な事故等(意識不明(人工呼吸器を付ける、ICU に入る等)の事故を含む。)とりまとめている統計資料です。
今回公表されたのは、令和5年1月1日から令和5年 12 月 31 日までの期間内に国に報告があったものの件数について、取りまとめたものです。

|事故報告集計結果の要点
R5年の事故報告集計のポイントは以下のとおりです。

 ○ 報告件数は 2,772 件(対前年+311)
 ○ 負傷等の報告は 2,763 件(対前年+307)、そのうち 2,189 件〔79%〕(対前年+292)が骨折によるもの。
 ○ 負傷等の事故の発生場所は、施設内が 2,481 件〔90%〕 (対前年+299)、そのうち1,387 件〔56%〕 (対前年+131)は施設内の室外で発生
 ○ 死亡の報告は 9 件(対前年+4)

|事故報告集結果の概要
集計の全体は下表のとおりです。
死亡は増加(+4件)しており、また、負傷等も+307件の増となっています。

認定こども園等及び放課後児童健全育成事業のいずれにおいても前年より増加している状況にあります。

負傷等が最も多いのが「骨折」で、負傷等全体の約8割(79.2%)を占めています。

➤ 死亡及び負傷等の事故概要
対象区分別に集計した結果は下表のとおりです。
○ 死亡事故が多かったのが、放課後児童クラブ、その認可外保育施設の各3件である。
○ 負傷等が多かったのが認可保育所で1、267件。次いで放課後児童クラブ648件、幼保連携型こども園567件と続く。
○ 認可保育所(1、267件)のうち、骨折が949件を占めている。また幼保連携型こども園(567件)の場合にも骨折が最も多く(471件)なっている。・・・・・・・・

以下noteでお読みください
  こちらhttps://note.com/cyo99/